『MC ガンドリルでの穴あけ』

 
データー名
 SUS304へ φ12MC ガンドリルでの加工
概要
 SUS304の板材(250×1100×t40)にφ12×250mmの貫通穴を20ヶ所あける加工が40枚でした。加工自体は簡単ですがL/D20を越える穴をツイストドリルで加工すると、穴の曲がり・切り屑の排出・加工時間が掛かる等の問題が有るので今回はMC ガンドリルを使い加工をしました。
キーワード
 加工時間の短縮・加工精度の向上・トラブル防止。
 
結果
 切削油の吐出量が少ないのではないかという不安が有ったのだが、トラブルも無く作業終了。
 【吐出量 9L/min 吐出圧力22kg/c㎡ カタログ値より】
 加工時間はツイストドリルで両面からの加工で1枚8時間掛かっていた物がMCガンドリルでは2.5時間になった。(68.7%低減)
解説
 マシニングセンタの切削油装置は特別仕様で無い為、吐出圧力確保の為にBICツールスルーホルダーターボタイプを使用。

 加工条件はS=1857(V=70)F=37(0.02r・e・v)でガイドブッシュの代りにワークにφ12H7のガイド穴を加工した、又主軸の回転はドリルがガイド穴の中で無いと回せない為マクロで固定サイクルを作成した。

 切削油は塩素系添加の鉱物油を使用。

使用したBICツールスルーホルダー
(BT50-OSL20-165P)
写真のドリルはφ6.5
改造した切換え弁付きツールスルーブロックを使用。

切り屑

切り屑と使用したGun Drill(φ12)